2021年の秋に何かと界隈を騒がせたスマホは、恐らくこのPixel6だと思います。
ついに、Googleが本気を出した!
とまで言われました。
本記事では、そんなGoogleから販売されているスマホ「Google Pixel6」のレビューをしていきます。
外観
Pixel6の外観はガラス製になっており、高級感がある仕上がりになりました。
そして、今までと大きく変わった点はデザイン。
とんでもなく独特なデザインになっていて、かなり賛否の分かれています。
僕はこういうの好き。
カメラセンサーの為に大きな出っ張りとなっている黒帯部分、当初は「ダサい」と思っていました。
しかし、実物を見てみればそんな気持ちもなくなるもので、唯一無二のこのデザインが愛おしくなっています。
最近はスマホも個性を強く出す時代なのかな?
iPhone、Galaxy、Xperiaと一目でわかるデザインになっていますから、Pixelもその流れに乗ってきたのでしょう。
Pixel3、Pixel4、Pixel5とシンプルなデザインから、カラフルなこのデザインへの路線変更。
かなり思い切った選択をしていますね。
ポップなデザインを好む現在のGoogleらしいとも言えます。
相変わらず専用ケースはデザインがダサい
今回の専用ケースは半透明なシリコンケースとなっていて、僕の色のチョイスが悪かったのか非常にダサくなりました。
せっかくの本体カラーが台無し
カメラ部分の段差を少なくするための出っ張りが異様に目立ってしまうようになります。
これは後日ケースを買い直すかもしれません。
個人的には、Pixel4a(5G)のようなケースを復活させてほしいですね。
性能
性能比較
今回僕がレビューする「Pixel6」と「Pixel6Pro」、僕の現状メインスマホである「Pixel5a(5G)」を比較していきます。
Pixel6 | Pixel6 Pro | Pixel5a(5G) | |
価格 | 74,800 | 116,600 | 51,700 |
CPU | Google Tensor | Google Tensor | Snapdragon™ 765G |
メモリ | 8GB | 12GB | 6 GB |
ストレージ | 128GB | 128GB | 128 GB |
ディスプレイ | 6.4インチ 90Hz 有機EL | 6.7インチ 120Hz 有機EL | 6.34インチ |
画面解像度 | FHD+(2340×1080) | QHD+(3120×1440) | FHD+(2400x1080) |
メインカメラ① | 50 MP(OctaPDQuadBayer) 絞り値 ƒ/1.85 視野82° 画素サイズ 1.2μm レーザー検出オートフォーカス 光学式手ブレ補正 | 50 MP(OctaPDQuadBayer) 絞り値 ƒ/1.85 視野82° 画素サイズ 1.2μm レーザー検出オートフォーカス 光学式手ブレ補正 | 12.2MP(デュアルピクセル) 絞り値 ƒ/1.7 光学式/電子式手ぶれ補正機能 視野 77° 画素サイズ 1.4μm |
メインカメラ② | 12MP ウルトラワイド 絞り値 ƒ/2.2 画角 114° 画素サイズ 1.25 μm | 12MP ウルトラワイド 絞り値 ƒ/2.2 画角 114° 画素サイズ 1.25 μm | 16MP ウルトラワイド 絞り値 ƒ/2.2 視野 118.7° 画素サイズ 1.0 μm |
メインカメラ③ | - | 48MP(望遠) 絞り値 ƒ/3.5 画角 23.5° 画素サイズ幅 0.8 μm | - |
インカメラ | 8 メガピクセル 絞り値 ƒ/2.0 固定フォーカス 広角 84° ピクセル幅 1.12 μm | 11.1 メガピクセル12 絞り値 ƒ/2.2 固定フォーカス ウルトラワイド広角 94° 画素サイズ 1.22 μm | 8MP 絞り値 ƒ/2.0 視野 83° ピクセル幅 1.22 μm |
バッテリー | 標準 4614 mAh | 標準 5003 mAh | 標準 4680 mAh |
無線充電 | 〇 | 〇 | × |
充電端子 | USB-C | USB-C | USB-C |
イヤホンジャック | × | × | 〇 |
OS | android12 | android12 | android12 |
Googleが本気になったと言うだけあって、今までのPixelシリーズに搭載させてきたCPUとは打って変わったCPUを搭載してきました。
その名も「Google Tensor」
Googleが開発したこの新しいCPUの実力は後述で見ていきます。
事前情報では、Galaxy Note20 Ultra(snapdragon 865+)と同等であるとは聞いているのですが、果たして。
性能の詳細(AnTuTu benchmark テスト)
毎度おなじみ「AnTuTu benchmark」を使って処理能力を見ていきたいと思います。
比較対象は先代モデルの廉価版「Pixel5a(5G)」と比較していきます。
今のメイン機がこれしかない。
新開発の「Google Tensor」の実力をみていきます。
端末 | Pixel6 | Pixel5a(5G) | Mi 11 Lite(5G) |
スコア | 659,335点 | 360,831点 | 528,292点 |
Pixel6とPixel5a(5G)を比較するとダブルスコアに近い差がついてしまいました。
新開発のハイエンドCPUに対して、ミドルクラスCPUは相手にならないと言ったところでしょうか。
あまりに差が空きすぎているので、オマケ程度にMi 11 Lite(5G)のベンチマークテストの結果も添えておきます。
これはこれでMi 11 Lite(5G)の性能が高すぎて参考にならん。
スマホレビューって難しい。
バッテリー性能
バッテリー持ちはよく、そこそこ使用の場合は2日は余裕で使用できます。
ポケモンGOをしたり、Youtubeを見たり、SNSも含めてとガンガン使用していっても8~9時間まで使用できました。
ハイエンドスマホはバッテリー持ちが心配になりますが、Pixelはハイエンドの中でバッテリー持ちが高い方に分類されると思います。
Pixel5aよりサクサクでバッテリーも優秀!
心配しなくても、デュアルSIM対応
安心のデュアルSIM対応。
キャリアのスマホも、デュアルSIMに対応したらいいのに
といつも思っていますが、そうすると通信料でお小遣い稼ぎができないのでしょう。
商売ですから、仕方ありません。
カメラ性能
Pixel6の売りポイントであるカメラ性能についても、触れていきたいと思います。
今回は久しぶりに満喫してきた博多で、その性能を試してきましたので、見ていきたいと思います。
メインカメラ①
屋外で撮影
ノーマルカメラを使用して撮影をした写真になります。
パッと比較した時に、Pixel5a(5G)は全体的に色が薄く補正が入っているのに対して、Pixel6ははっきりと色を写してくれています。
色がはっきりと写る補正が入る分、綺麗に見えるのは、Pixel6だと感じました。
ここはハイエンドスマホとして、高性能なカメラを搭載していることがわかります。
屋内で撮影
次は室内で撮影を行った写真です。
一見すると、違いが内容にみえますが、Pixel5a(5G)の方に注目してください。
Pixel5a(5G)の写真はAI補正のよって白色のホイップクリームがバニラと練乳に釣られてしまい、若干黄色っぽくなっています。
また、ピントが迷子になっているせいで、せっかくのパフェの美味しさが半減してしまいます。
方や、Pixel6はしっかりとホイップは白色になっていて、ピントもパフェをしっかりと捉えた結果、とても美味しそうに写りました。
ちなみに、ここのいちごパフェは福岡の名産品「あまおう」を使用していて、とても美味しのでオススメです。
https://www.jrhakatacity.com/gourmet/campbell_early/
メインカメラ②(超広角カメラ)
超広角カメラについて、僕は明確な違いと言うのを見つけるのが難しいです。
カタログ値はPixel5a(5G)の方が高い
よくよく見てみるとPixel5a(5G)の写真は色が淡くなっている印象です。
補正の差で「Pixel6の方が良い」と言われることが多そうです。
夜景モード
Pixelと言えば、有名な機能に夜景モードがあります。
Pixel6の夜景モードは非常に優秀な性能を持っています。
この写真で注目するポイントは「楽天のビル」です。
Pixel5a(5G)の写真は楽天のマークが白飛びしてしまったのに対して、Pixel6は白色飛び寸前で踏みとどまっています。
また、Pixel5a(5G)はAI補正が暴走してしまいギラギラな写真になってしまいましたが、Pixel6は落ち着いた写真に仕上がりました。
こちらの写真もAI補正によって大幅な違いが現れました。
実際の色に近いのはPixel6です。Pixel5a(5G)についてはAIが完全に暴走してしまい夜空に変な青色を足してしまいました。
また、オレンジ色照明が白色に補正されてしまっています。
なにがあった?
前回のレビューの時はオレンジをかなり足していたので、真逆の補正をしていますね。
Pixel独自の付加価値
Pixelはandroidの開発元であるGoogleから販売されているのもあって、他のandroidと比較しても、それなりに付加価値が搭載されています。
それら機能をざっくりと紹介していきます。
- 音声文字起こし
- 自動翻訳
- 消しゴムマジック
自動文字起こし
ますは、Pixel6の機能として一番評価されている機能「自動文字起こし」について紹介していきます。
もとよりPixel5aにも搭載されている機能ではあったのですが、それがさらに進化しました。
Pixel5aでは英語のみに対応している機能なのですが、日本語にも対応したことによって、Youtubeを無音で流すことが可能になりました。
デメリットとしては、映像に対して文字の表示が少し遅れてしまう所です。
音声を検出して表示するから、遅れてしまうのは仕方のない
また「レコーダー」アプリを使用するとその機能を存分に発揮してくれるようになります。
「レコーダー」による文字起こし機能も以前よりあった機能ではありますが、日本語対応と言う大幅進化を成し遂げたことでかなり話題になっています。
そして、素晴らしいのはその精度の高さ。
僕と同じ修羅の国福岡出身の「たっくーTVれいでぃお」の動画をざっと文字起こしさせたのが下記の画像になります。
たっくーさんのトークは割と早めに流れていきますが、Pixel6はそれを正確に表示してくれました。
だいたい、9割ぐらいの精度
勝手に検証で使用してしまいましたので、検証に使用した動画を貼り付けておきます。
僕は職場で経営会議の議事録を作成する係もやっているのですが、この機能があれば会議中に寝ていても議事録が作成できそうです。
精度が向上していけば、生放送で字幕作成をしている人たちの仕事を奪うことにもなりそうです。
AIテクノロジーの進化って恐ろしい。
自動翻訳
こちらの機能は、先述した自動文字起こし機能をさらに応用する機能になっています。
文字通り自動翻訳をしてくれる機能となっておりますので、英語圏のYoutuberの動画まで楽しめるようになってしまいます。
さらに、Googleが本気を出して開発したことが見える点として、Pixel6のみ「オフライン状態での翻訳」が可能になっています。
スマホに翻訳AIを丸々搭載させてしまいました。
技術の進化が凄まじい。
僕は飛行機が苦手なので、海外旅行は検討すらしていない状態ですが、外国の方とのコミュニケーションの垣根がまた一つ減ったのは凄い進歩だと思います。
消しゴムマジック
これまたスマホでできるようになるとは思いませんでした。
画像加工のAI処理機能になります。
スマホ撮影でのAI処理は画像の色合いの補正程度だったのが、ついにPhotoshopのように映り込んでしまった不要なものも消して綺麗な写真に仕上げることができる!と言う機能です。
こちらの機能については、正直に話すと
まだまだ開発途中なんだろうな...。
と感じてしまうほど精度が荒いのが現状です。
先ほど紹介した写真のように少しのものをそれっぽく消すことについては、上手くできる場合があります。(それでも、少し違和感が残る)
しかし、状況によっては変な処理を行ってします場合があります。
「消しゴムマジック」で補正が入ることにより、違和感マシマシの写真が仕上ってしまいました。ついでに、さっきのPixel5a(5G)並みにAIが暴走してる
この機能が紹介されたとき
もしかして、人混みもワンチャン消せるのでは?
と変な期待を持ってしまいました。
しかし、当然その結果は悲惨なもので、まだまだ技術が発展途上であることが確認できます。
今は実用性が低い機能だと感じました。
Pixel6の弱点
散々褒めちぎってきたPixel6ですが、その弱点についてまとめていきます。
弱点は主に3点です。
- 指紋認証
- android12、Google Tensorの相性が悪い?
- 賛否の分かれるデザイン
指紋認証
これは画面内指紋認証を採用してしまったゆえに発生してしまったデメリットになります。
しかし、僕はそのデメリットを大きく感じることはありませんでした。
至って普通の画面内指紋認証といった感じです。
画面フィルムを貼ると全く反応しなくなる
と言った声もありますが、僕が使用したフィルムの場合は問題なく指紋認証が機能しています。
指紋認証が反応しない方々は「ガラス素材」のフィルムを使用しているのではないでしょうか?
画面内指紋認証とガラスフィルムは、昔から相性が悪い組み合わせです。
画面内指紋認証を搭載したスマホを購入するのであれば「TPU素材」のフィルムをオススメします。
僕が購入したのは、下記のフィルムです。貼るのも簡単で取付説明も動画で分かりやすいのでオススメです。
android12、Google Tensorの相性が悪い?
基本的な動作について不満があるわけではないです。
むしろサクサクで、素晴らしい。
明らかに高性能なスマホであることには違いないのですが、一部アプリの動作が最適化されていないと感じる場面があります。
特に「LINE」の動作が若干遅いように感じます。
通知が届いてLINEを開いても、チャットが内容が表示されていなかったり、送信が遅れたりします。
Twitterのスクロールがワンテンポ遅れる方もいるみたいです。
僕は、最新のプロセッサと最新のOSと言う組み合わせによって発生した事象だと考えています。
ソフトウェアの改善によって修正されるのを待つ。
賛否の分かれるデザイン
僕は好きなデザインなのですが、人によってはダサいと感じてしまう独創的なPixelのデザインも弱点だと考えています。
特にカメラ部の突出している帯について賛否が分かれているみたいです。
その他の部分でいくと「配色のせいで安っぽく見える」と言う話もあります。
しかし、Pixelシリーズと言えばおもちゃ感のあるデザインがファンに好評だったので、今回の配色も問題ないと思っています。
これがPixelだ!
これからPixel7になった時、どういうデザインになってくるのか期待が高まる今日この頃です。
純android搭載
メーカーやキャリアによるカスタマイズが存在しない純粋なandroidOSを利用すること可能です。
カスタマイズがないことでOSの動作の安定性が高いです。
しかし、それが弱点にもなっていて、UIのデザインや操作感に若干の手間を感じたり、便利ツールがなかったりします。
ツインアプリが無いのは、デメリットかな。
今後のアップデートで改善されるか、もっと不便になるか、Googleの気分次第です。
僕は”余計なアプリが無い”の1点だけを追い求めているので、純正androidにこだわります。
Googleツールで統一していると、どんなスマホでも乗り換えやデータ移行が簡単にできてしまいます。
Pixel同士なら、iPhoneのように丸々データを動かせます。アプリのログイン情報は微妙に引き継げない場合あるけど
Pixel6とPixel6 Proの違い
Pixel6とPixel6Proの違いとして、一番に挙げられるのが「望遠カメラ」の有無です。
その他、細かい部分としてメモリ、画面解像度や端末サイズと、デザインに若干の違いがあります。
ただし、使う中で大きな違いにはなりえないのでここではスルーします。
まず、触れていきたいのは「望遠カメラ」の有無について、Pixel6にはPro版に搭載してある望遠カメラ搭載されていません。
これにより、Pixel6は遠距離を対象とした撮影が弱点となってしまいます。
ただ、個人的な使用感として望遠カメラについては使用する機会がわりと限定的だと感じます。
人によっては気にしなくてもいいかも
Pixel6は買って損しないスマホ
Pixel6の性能は最強性能の「snapdragon 888」には及びませんが「snapdragon 865+」とは同等の性能を持っています。
「snapdragon 888」を搭載しているスマホはことごとくバッテリー持ちが悲惨となるデメリットを持っています。
一方で、Pixel6は、最強性能をあきらめ、バッテリー持ちと性能を両立を実現させています。
そもそも、現代の最新スマホの性能は頭打ちになっている印象をうけます。
普通に使っていたら、性能差を感じることは「ほぼ無い」
「ベンチマークテスト」の比較でようやく違いが出てきます。
唯一感じる違いは「snapdragon 888」を搭載したスマホのバッテリー持ちが悪さ程度だと考えていいです。
そんな状態で、常に最高峰の性能と言うものを追い求める必要はないと僕は感じています。
高性能になっていくほど、価格が上がり、その価格に見合うほど性能を活かせるサービスはまだない状態です。
であれば、10万以下の価格でハイエンドと呼べるだけの性能を持っていながら、バッテリー持ちもいいPixel6は買って後悔しないスマホだと思っています。