2021年は、携帯料金が安くなる競争が始まった年でした。
ドコモの「ahamo」、ソフトバンクの「LINEMO」、KDDI(au)の「Povo」「Povo2.0」といった感じで今まで高止まりしていた通信料金に革命が起きました。
そして、楽天モバイルの参入もあり競争は激化しているといっても過言ではないと思います。
今回は、僕が契約している通信プランの「ahamo」と「Rakuten UN-LimitⅥ」に視点を充てて携帯料金を安くする方法を紹介していきます。
注意事項として、これはマニアックな運用方法であることと、プラン内容が変わってくると一気に成立しなくなる可能性があります。
しかし「今支払っている通信料を安くしたい!!!」といった熱意のある人にとっては有効なプランだと感じましたので、1つ参考にしていただけたらと思います。
都会から出ないなら楽天モバイルでいい(と思う)
登場したばかりの頃は接続が最悪だった楽天モバイルも、都会であればその接続に困ることは殆どなくなりました。
なので、都会から1歩も出ることがないのであれば楽天モバイルを契約しておけば問題ないと思います。
たまに、楽天モバイルが繋がらない場所に行くかもしれない。そんなとき用にOCNモバイルのSIMがあれば、なお良いと言ったのがよくある運用方法です。
その場合、外出時に利用できるデータ通信料はOCNモバイルで契約した分のみになってしまいます。
サブ回線運用の場合、そこまで大容量にしていることはありませんので非常に心もとない容量を節約しながら使うことになります。
僕はとっても欲張りなので、外出時も不自由なく通信ができるようにしたい。でも、金額は安く抑えて利用したい。
そこで閃いたのが「ahamo」と「楽天モバイル」の併用作戦。
これが、いま思いつく限りでは最強な気がしています。
それぞれのプランを比較していく
今回、僕がオススメする組合せの2つの回線について、まずはそういったプランなのかをざっくりと比較していきます。
僕が、携帯の回線を利用するにあたって大切にしているのは、下記の3つです。
- データ通信(容量と金額、通信品質)
- 通話料金(料金、かけ放題の有無)
- 留守番電話サービスの有無
なので、この3つを中心にしてプランを比較していきます。
事業者 | NTTドコモ | 楽天モバイル |
プラン名 | ahamo | Rakuten UN-LimitⅥ |
月額料金 | 2,970円 | 1GBまで ・・・ 0円 3GBまで ・・・ 1,078円 20GBまで ・・・ 2,178円 無制限 ・・・ 3,278円 |
データ通信 | 20GB | 無制限 |
通信品質 | 非常に高い | 高い (発展途上) |
通話料金 (1回あたり) | 5分間無料 以降、22円/30秒 | 22円/30秒 (専用アプリ使用で0円) |
かけ放題プラン | 1,100円/月 | 0円/月 (専用アプリ) |
留守番電話 | なし | あり (専用アプリ) |
この2つの情報を集計した表を見比べたときに見えてくるのが「ahamo」はデータ通信に特化しているのに対して「楽天モバイル」では一通りを浅く広くサービスを充実させていることがわかります。
僕はここに目を付けて、高品質なデータ通信を維持したまま、安く、かけ放題や留守番電話サービスを受けることを可能にしました。
それはいったいどういうことなのか、メリットデメリット形式でまとめていましたので、後述で紹介していきます。
「ahamo」「楽天モバイル」運用のメリット
価格
2つの回線をうまく活用することで、得られる最大のメリットがこの価格です。
発生するのは「ahamo」の2,970円のみ。
「楽天モバイル」は0円で利用できます。その理由は「楽天モバイル」のプラン「Rakuren UNーLimitⅥ」にあります。
「Rakuten UN-LimitⅥ」はデータ通信「0GB」で「0円」
データ通信は「ahamo」で月額2,970円で利用します。
そして、それ以外の電話や留守番電話サービスを「Rakuten UN-LimitⅥ」で利用しましょう。
「Rakuten UN-LimitⅥ」は楽天回線を使用してデータ通信を利用しない限り、楽天モバイルからの請求は現時点で0円となっています。
つまり、通話関連のサービスは0円で利用することが可能となります。「ahamo」の弱点である通話関連のサービスは「Rakuten UN-LimitⅥ」でカバーしていきます。
これによって、携帯の通信費が月額2,970円になります。
最高の通信品質(エリア)
「ahamo」の強みというのは、通信事業者の最大手であるNTTドコモの通信インフラを充分に受けることができることだと考えています。
今までは、その通信インフラを受けることができたのは、月額5,000円以上の通信費を払っている人が大半で、もしくはドコモ回線のMVNOを利用となっています。
高い通信費を支払続けるか、MVNOで混雑時の通信品質を犠牲にすることで安く利用するかの2択だったところに現れたのがこの「ahamo」です。
「ahamo」は混在時の通信品質を犠牲にすることなく安く、快適に利用することができます。
「Rakuten UN-LimitⅥ」の弱点となっている、データ通信の通信品質を「ahamo」を利用することでカバーすることができます。
「ahamo」「楽天モバイル」運用のデメリット
デュアルSIMスマホが必須
「ahamo」と「楽天モバイル」、この2つの回線を契約して利用する時に必要になってくるのが「2つのSIMを利用できるスマホ」になります。
オタク用語としてはDSDSスマホと呼ばれるスマホを用意する必要があります。
このあたりが、この運用を始める上で一番の障害になってくると考えます。
しかし、このDSDSスマホというのは案外簡単に購入することが可能で、Amazonや楽天、メーカーショップでサクッと購入することができます。
なので後述で「ahamo」+「楽天モバイル」といった組合せで利用できるスマホは後述で解説していきます。
ハイスペックスマホを選ぶ場合
- Google Pixel 6 Pro / Pixel 6 116,600円(Pro)/ 74,800円(無印)
- OPPO Find X3 Pro 111,000円
- Xiaomi 11 T Pro 69,800円
- ASUS Zenfone 8 107,800円
他にも、ハイエンドモデルでデュアルSIMに対応するスマホは多々ありますが、定番モデルでピックアップすると上記のモデルになると思います。
また、iPhoneもデュアルSIMスマホにはなっていますが、楽天モバイルとの相性があまり良くないとの情報があり、ここでは紹介をしておりません。
僕の一番のオススメは「Google Pixel 6」です。
性能と価格のバランスがとても良いスマートフォンで、多くの人が不満なく使用できる端末です。
また、Pixel6を選んだ場合は片方のSIMをeSIMで運用する必要があります。Pixel6はデュアルSIMスマホにはなっていますが、物理SIMは1枚しか入らないためです。
ここが唯一デメリットのように見えますが、ahamoも楽天モバイルのeSIMに対応したモデルになっていますので問題ありません。
価格で見ると「Xiaomi 11 T Pro」が最安値となっていますが、実はカメラ性能に弱点があります。
詳しくは、わかりやすく解説をしていただいているこちらの動画を参照していただけたらと思います。
ミドルスペックスマホを選ぶ場合
- Google Pixel 5a(5G) 51,700円
- OPPO Reno 5 A 37,480円
- Xiaomi 11 T 54,800円
このあたりは、僕自身が最近の情報を追いかけていないせいもあって確実な情報とは言えないのですが...。知っている範囲でピックアップすると上記のようになります。
オススメは、Xiaomi 11 Tです。CPUがMediaTek 5Gとなっていて、いつもの定番CPUQualcommのSnapdragonでない点が一部不安視されるポイントではあります。
しかし、調べた限りでは問題なさそうです。
専用アプリが必須
デュアルSIMのスマホが用意できたら、実際にSIMカードを端末に読み込ませて運用を開始します。
この時にデータ通信はahamoで設定をして、電話については楽天モバイルで設定を行うのですが、1点気をつける事があります。
題名に記載している通り、楽天モバイルで電話をする場合「楽天LINK」という専用アプリを使用する必要があります。
このあたりは、OCNでんわ等のMVNO専用のアプリを利用してきた方であれば違和感なく運用が可能だとは思います。
僕はこれになれるまで、そこそこ時間を要しましたが...。
楽天LINKを使用せずとも通話は可能なのですが、その場合は22円/30秒ほど料金が発生しますのでご注意ください。
一方で、楽天LINKを使用して通話やSMSを利用した場合、なんと無料でかけ放題となります。
この機能が非常にありがたい。
そして、この楽天LINKはSIMカードさえ入っていれば利用可能となっていますので、データ通信・通話・SMSの優先設定をすべてahamo
のSIMで設定をしていても問題ありません。楽天LINKは問題なく利用できます。
なんなら、その設定にしておくことでうっかり通常電話で使用した場合でもahamoの回線を利用することになりますので、5分間は無料で通話することが可能です。
いつ使えなくなるかわからない
と言うのも、楽天モバイルのこの運用方法についてどこまで想定をしていたのか...。正直わかりません。
一時期、180日以上利用がない契約については契約を解消すると情報があり、図々しいことではありますが問い合わせを行ったことがあります。
しかし、オペレーターの方も「データ通信を利用しない利用については想定をしていないので、どうなるのかわからない」といった回答でした。
そして、現状どうなっているかというと、電話とSNSだけの利用で180日以上契約を継続できています。データ通信はその間利用していません。
この運用で現在は利用ができていることがわかっているとは言っても、楽天モバイルからしたら設けることができないので何かしらの対策を行ってくる可能があります。
なので、いつかこの運用については何かしらの制限がかかる可能性がありますので、その点にはご注意ください。
ただ、僕の個人的な予想として「楽天モバイル」は通話関連のサービスを有料化することはないと考えています。
楽天モバイルは、大手3キャリアにユーザーを奪われるわけにはいかないので、少しでもメリットがある状態にしておく必要があるからです。
通信品質が完璧とは言えない現状の楽天モバイルは、価格でしか勝負ができません。なので、しばらくは問題ないと考えています。
楽天モバイルの動き次第で「ahamo」を解約
現在、広がりつつある楽天モバイルの通信エリアですが、プラチナバンド(障害物に強い電波)がない分どうしても接続品質に心配があります。
なので、通信品質の改善(プラチナバンドの割り当て)or 通話料金の有料化されるまではこの運用方法を続ける予定です。
そして、僕は片方しか運用しないとなったときは、楽天モバイルを選びます。
やはり価格のメリットは非常に大きい。
それでも、楽天モバイルを利用する限りはサブ回線が必要であると考えています。そうなったときの選択肢として「Povo2.0」がベストなんじゃないかと考えています。
OCNモバイルを利用する人がぼちぼちいる中、「Povo2.0」を選択する理由としてはKDDI回線をMVNOじゃない方式で利用できる点でポイントが高いです。
ドコモ回線より範囲が狭いとはいうものの、人が住んでいる場所であればほぼ100%接続できる大手通信キャリアの回線を利用する点で非常に有効なサブ回線になると考えています。
「Povo2.0」であれば0円~で契約することが可能で、必要なタイミングでトッピングを行って安く運用を続けることが可能になると考えています。
ただ注意点として「Povo2.0」も180日以上の利用がなかった場合に契約解除となってしまいますので、定期的に安いトッピングを入れて契約が切れないように気を遣う必要があります。
今後の携帯回線の契約を検討するにあたって、要検証していく予定です。