先日、パソコン冷却台を買って失敗しましたが、パソコン周辺機器はそれだけではありません。
特にノートパソコンと言えば充電器が必須アイテムとなっています。
今回は、そんなアイテムを紹介する記事となっています。
Anker Nano Ⅱ(65W)
今回紹介するのは「Anker NanoⅡ(65W)」となっています。
特筆すべきは、このコンパクトサイズで65WでUSBPDを搭載、急速充電(qi)に対応している点です。
この「Anker Nano Ⅱ」には、30Wと45Wのモデルも販売されていて、今回は65Wモデルを紹介していきます。
遂に実現した高出力でコンパクト
急速充電と言えば、高い出力で充電を行ってくれる代わりに充電器がかなり発熱してしまいます。
なので従来のものであれば、30Wですらこんな大きさの充電器です。
対して、 Anker Nano Ⅱ はこのサイズとなっています。
なぜこのサイズでも、急速充電、しかも65Wまで対応できてしまったのかと言うと、この充電器が「窒化ガリウム」搭載の充電器となっているからです。
「窒化ガリウム」とは?
主な用途や解説は、下記の通りです。(参考資料:三菱ケミカル株式会社の製品情報より)
窒化ガリウム(ガリウムナイトライド (Gallium Nitride) ,GaN)とはガリウムの窒化物で、化合物半導体の一種でワイドギャップ半導体に属します。
CAS No.25617-97-4
EINECS Number 247-129-0
三菱ケミカル製の窒化ガリウム(GaN)基板は、自社で永年培ってきたHVPEと呼ばれるエピタキシャル技術と化合物半導体の加工技術を用いた、高品質な単結晶基板です。 均一かつ高品位な結晶性と表面品質が特長です。高輝度LED用基板や、プロジェクター光源や高輝度ヘッドライトに使用される青色レーザーダイオード(LD)用基板として、幅広い用途で使用されています。 またパワーデバイスや高周波デバイスなどの電子デバイス用基板としての用途も開発を進めています。また、より高品質・高生産性を実現すべく、当社独自の液相成長法( SuperCritical Acidic Ammonia Technology)により製造される窒化ガリウム基板SCAAT ™ の開発を進めています。
https://www.m-chemical.co.jp/products/departments/mcc/nes/product/1200584_9018.html
要は、高負荷がかかる環境下で用いられる半導体となっています。
そんな半導体を活かすためにかかった開発期間は約2年。
従来型の「窒化ガリウム」搭載充電器を第一世代とするなら、今作の充電器は「第二世代」のものとして世に解き放たれることになりました。
パソコン用となる理由
実は、購入した65Wモデルというのは、あまりに高出力なため実はスマホには不向きな充電器となっています。
充電器ができないというわけではなく、高出力な急速充電はバッテリー負荷が大きいのでそれなりのサイズのバッテリーじゃない限りはバッテリー寿命を短くするだけでそこまで大きなメリットとはならないからです。
実際、Pixel6 / 6proには充電速度を30Wに制限する機能というのが搭載されていて、この理由が「バッテリーへの負担を軽減させるため」と公表されています。
なので、スマホの充電器として、このAnker Nano Ⅱを使用する場合はは30Wモデルが一番オススメです。
もしかしたら、一番使い道に困るのが45Wモデルかもしれません。
そして、65Wと数字は僕がメインパソコンとして使用している「Think Book 13s Gen2」の充電器と同じ出力となっています。
Think Bookは、USB-Cを使用していますので、CtoCのケーブルを用意してしまえば充電環境ができあがります。やったね。
荷物がとっても軽くなる
今回、購入した充電器がなかった場合の僕のお出かけ用パソコン周辺機器はこのようになります。
まぁまぁでかい...。この装備を出かける度に持ち運ぶのは大変です。
何より、自宅環境で使用するときは基本的に充電しっぱなしで使用することが多いので、外出の度に充電器を外す作業や配線の確保する際に作業も発生しています。
充電器は別で持っておきたい、コンパクトなものが欲しい。その二つの要望を満たしてくれるのが、Anker Nano Ⅱです。
実際にAnker Nano Ⅱを使った場合に必要となる装備はこんな感じです。
これだけ見てわかる通り、かなりの省スペース化が可能です。
ケーブルが少し長すぎる気もしますが、コンセントが遠かった時のことも考慮して1.8mを購入しています。
装備を比較するとこんな感じです。
非常に荷物が少なくなっていることがわかると思います。現代の技術力は凄まじいですね。
最近、新聞で読んだ記事だと「部屋に入るだけでスマホが充電可能になる」と言う謳い文句と共に「10m離れていても充電できる無線充電」の技術が発表されていました。
どんどん進化していく技術と年齢を重ねてどんどん劣化してく僕の体...。悲しくなってきた。
そしてこれをカバンに入れようと思ったら、すごくコンパクトになっていることを実感できます。
マウスとケーブル、そして充電器を投入しても余裕が有り余っているのがわかります。
サイズがコンパクトになった分、カバンがふっくらしないので見栄えもとてもいいです。
購入するケーブルに注意
充電器をするのにもう一つの大切なアイテム「ケーブル」にも気を使います。
というのも、出力側が65Wの数値を出せたとしても、それを入力へ運搬するケーブルが65Wの出力に耐えられないと意味がないからです。
このケーブルもAnkerでそろえるつもりでしたが、狙っていた製品が「Amazon ブラックフライデー」で売り切れてしまったので、100Wまで対応しているよくわからないメーカーのケーブルを購入しました。
現状は動作に異常は見られないので、特にトラブルが発生しない限りはこのケーブルを使っていきます。
まぁ、トラブルが発生してからじゃ遅いんですけどね。大丈夫だと信じます。
これからの進化に期待
Anker NanoⅡの強みは、コンパクトで高出力が出せること。しかし、現在の最高出力は65Wとなっていいます。
充分強力な出力を持ってはいるものの、65Wだとモバイルノートの充電はできますが、電力消費の大きいゲーミングノートや、クリエイターノートの充電はできません。
とはいうものの、65Wの出力でここまでの小型化が可能となった技術力を考えると、今後さらに高出力でコンパクトな充電器の登場を期待してもいいと思います。
Ankerの進化はここでは終わらない!!!