夏と言えばPixelの廉価版モデルが発売される時期。
あとは僕の誕生日(8/10)
今年も無事に「Pixel6a」が7月よりリリースされました。
半導体不足やら、インフレやらで騒がれている中、無事に端末を入手出来ましたのでレビューしていきます。
Pixelシリーズは、2021年のPixel6から革命的に進化しているので、期待してOKです。
外観
まずは外観かたチェックしていきましょう。
Pixelと言えば、おしゃれな本体デザインが売りな部分の1つなので気合いの入ったデザインになっています。
本体
こちらが、Pixel6aの本体になっています。
背面は上位モデルのPixel6やPixel6 Proにあわせたポップなデザインを採用していて、廉価版モデルなのに背面はガラス製となっています。
とぅるとぅるぼでー
Gのマークがいいですね。Googleって感じがします。
サイズはPixel6と比べても一回り小さくなっていて、カメラの出っ張りも控えめに設計されています。
比較するとこんな感じ
変化はあるものの、Pixelとして独特な存在感を持つデザインは維持してもらえたので、ひとまず安心です。
Pixel6が登場した時に、かなり賛否の分かれていましたが、僕はこういう奇抜な奴が好きですね。
目立つからね
本体サイズが一回り小さくなったことで、非常に持ちやすくなりました。
ディスプレイサイズは6.1インチと昨今ではコンパクトに感じますが、表示範囲は充分広くなっています。
コンパクト×大画面って感じ
カメラは広角・超広角の2眼タイプで、黒帯でレンズは目立たないようになっています。
一体感があっていいね
カメラも廉価版モデルのわりにかなり仕事をしてくれました。詳しくは後述で。
付属品
Pixel6aの付属品は、昨年発売のPixel6と全く同じラインナップになっています。
USB変換端子、USB-Cケーブル、充電器、SIMピン
あとは、説明書系
充電器は付いていないし、本体にフィルムが貼っていることもありません。
この辺りは環境に配慮と言う建前のコストカットですね
性能
続いては”よくわからん”でお馴染みの本体の性能に触れていきます。
オタク目線だとかなり興味を引く内容となったポイントもあるので、楽しみです。
比較表
Pixel6a | Pixel6 | |
価格(円) | 53,900 | 74,800 |
CPU | Google Tensor | Google Tensor |
メモリー | 6GB | 8GB |
ストレージ | 128GB | 128GB |
ディスプレイ | 6.1インチ FHD+ リフレッシュレート 60Hz | 6.4インチ FHD+ リフレッシュレート 90Hz |
メインカメラ (広角) | 約1220万画素 絞り値 f/1.7 視野77° 光学式・電子式手ブレ補正 | 約5000万画素 絞り値 ƒ/1.85 視野82° 光学式手ブレ補正 |
メインカメラ (超広角) | 約1200万画素 絞り値 f/2.2 視野 114° | 約1200万画素 絞り値 ƒ/2.2 視野 114° |
インカメラ | 約800万画素 絞り値 f/2.0 視野 84° | 約800万画素 絞り値 ƒ/2.0 視野 84° |
バッテリー | 標準 4410 mAh | 標準 4614 mAh |
急速充電 | 〇 | 〇 |
無線充電 | × | 〇 |
バッテリーシェア | - | 〇 |
充電端子 | USB Type-C | USB Type-C |
イヤホンジャック | × | × |
OS | android12 | android12 |
Google Pixel6aの特徴は、搭載しているCPU
Google Tensor
これは、上位モデルのGooglePixel6・Pixel6 Proと同じものを搭載しています。
ただしメモリーが6GBとなっているので、処理能力が全く同じとはなりません。
かと言って、メモリーの差はそこまで気にするポイントにはならないので、ほぼPixel6という認識でOKです。
処理能力(Antutu benchmark)
いつも通りAntutu benchmarkの計測を行っていきます。
ミドルなら40万点、ハイエンドなら50万点以上ほしいポイント
機種名 | スコア | CPU |
Motorola edge 30 pro | 992,089 | Snapdragon 8 Gen 1 |
Google Pixel6a | 683,724 | Google Tensor |
Google Pixel6 | 659,335 | Google Tensor |
Mi 11 Lite(5G) | 528,292 | Snapdragon 780G |
moto g52j 5G | 387,783 | Snapdragon 695 |
Pixel5a(5G) | 360,831 | Snapdragon 765G |
iPhone 7 | 324,850 | Apple A10 |
Pixel6aのベンチマークスコアは68万点、これは上位機種のPixel6を上回る性能となってしまいました。
何かの間違いであってほしい
あまりにイレギュラーな結果となったので、Pixel6のスコアを現時点で再計測をしました。
機種名 | スコア | CPU |
Motorola edge 30 pro | 992,089 | Snapdragon 8 Gen 1 |
Google Pixel6(再計測) | 714,467 | Google Tensor |
Google Pixel6a | 683,724 | Google Tensor |
Google Pixel6 | 659,335 | Google Tensor |
Mi 11 Lite(5G) | 528,292 | Snapdragon 780G |
moto g52j 5G | 387,783 | Snapdragon 695 |
Pixel5a(5G) | 360,831 | Snapdragon 765G |
iPhone 7 | 324,850 | Apple A10 |
1年ほど使ってきて性能がダウンしている中での計測なのに、なんと結果71万点...。
最初に計測した時期よりも5万点も差が...。
要因ですが、アップデートでOSが改善されていてGoogle Tensorの本当の実力が見えたと推測しています。
登場初期のGoogle Tensorは、アプリとの相性問題やらOSとの相性問題やらで不具合が多い端末でしたが
OSアップデートでここまで変わるものなのか...
と関心してしまいました。
Pixel6aもそれに追随するスコアをしっかりと出していて、ハイエンド端末と同等の処理能力を持っていると考えていいと思います。
なんなら、ハイエンド端末として紹介しても詳しくない人ならたぶん騙せます。
それほど優秀な処理能力を持っているのは、いいですね。
バッテリー性能
いつもであれば、PC Mark for Androidで計測するのですが...。
5~7時間ほど回すとエラーになり計測結果がでないため推定値とさせていただきます。
4回挑戦したけどダメだった。
原因探しと再計測は、またタイミングを見てやる
ひとまず、5~7時間ほど複数回計測した結果バッテリーセーバーなしで電池残量が60~40%となっていました。
推定でバッテリー持ちは、8~10時間になると思います。
バッテリー容量がPixel6よりも少ないですが、リフレッシュレート等のスペックダウンさせているポイントがバッテリー持ちに貢献した結果
Pixel6よりも稼働時間が長くなっているのだと思います。
参考として他機種の計測データと合わせてリストにしておきます。
機種名 | スコア(100%⇒20%) | バッテリー容量 |
Mi 11 Lite(5G) | 12時間44分 | 標準 4250 mAh |
moto g52j 5G | 12時間43分 | 標準 5000 mAh |
Motorola edge 30 pro | 10時間10分 | 標準 4800 mAh |
Google Pixel6a | 約8~10時間 ※ | 標準 4410 mAh |
Google Pixel6 | 8時間9分 | 標準 4610 mAh |
バッテリーセーバーなしの常時稼働で、これだけ長持ちするのであれば2日は充電なしで使えると言っても大丈夫だと思います。
公式が謳っている72時間はちょっと盛りすぎな気もしますが「スーパーバッテリーセーバー」という機能を使えば実現可能だと思います。
6.1インチ有機EL
ディスプレイサイズは先述した通り、6.1インチでOLEDのディスプレイを採用しています。
視野角は充分で、画面サイズも6.1インチは持ちやすい上に、表示範囲そこそこ広く確保されるのが特徴です。
スマホの大画面化が進んでいる現代で6.1インチと聞くと小さい印象を受けますが、iPhone12と同じサイズと聞けばそれなりに大きいことがわかるかと思います。
但し、リフレッシュレートが60Hzと動きの滑らかさが劣るのでご注意ください。
デュアルSIMに対応(但し物理SIMは1つ)
SIMフリースマホと言えば、必ず対応しているのがデュアルSIM。
Pixelも当たり前のように対応しているのですが、1つ落とし穴があります。
それが、物理SIM×eSIMのデュアルSIMになっている点
僕はそこまで困ることはありませんが、使用しているSIMが2枚とも物理SIMの場合は、通信事業者の変更を余儀なくされる可能性があります。
昨今では、ドコモ回線のMVNO(格安SIM)はeSIMに対応してきている傾向があるので、乗り換えて使用するものありかもしれないですね。
下記で、eSIMに対応した通信事業者をまとめておきます。
リンクを貼っているので直接サイトにアクセス可能!
- IIJmio(みおふぉん)
データ通信プランが、eSIMに対応しています。
楽天モバイル × IIJmioの組み合わせはオススメです! - 楽天モバイル
データ通信の使用料に応じて、料金が変化する1プランのみ!
自身の運用にあわせた利用ができる点でかなりメリットがあります。 - ahamo
困った時はこれでOK!
20GBの丁度いいデータ通信、高い通信品質、5分間の通話無料で使いやすい。
おサイフケータイに対応
日本でスマホを利用するなら絶対に欲しい機能「おサイフケータイ」
もちろん対応
クレジットカードを2枚、スマホにSuicaと好きなQR決済を1つ、これさえ準備していればキャッスレス生活が快適になります。
予備で現金を置いておけば敵なしです。
クレジットカードはこういったお財布に入れておけば、手荷物がコンパクトになるのでオススメ
画面内指紋認証を搭載
機能が充実しすぎなんよ
指紋認証は画面内タイプを採用しています。
認証精度に難ありで、先週は「誰の指紋を使っても解除できる」不具合がありました。
後日、ソフトウェアのアップデート等で改善されたのか、僕の端末ではそんなトラブルが発生していません。
画面内指紋認証は、ちょっとまだ不具合が多いのでこの点はマイナスポイントのように感じます。
カメラ性能
続いてカメラ性能を見ていきます。
画素数が低いのが気になる
僕もブログの写真はスマホを使って撮影しているので、カメラについてはこだわりたいですね。
SNSでいい写真が投稿できるか否かは全てスマホにかかっています。
メインカメラ(広角カメラ)
まずは一番出番の多いメインカメラの比較をしていきます。
Pixel6aは少しばかり画角が狭いですが、特別気にするようなことはない幅で上下左右のバランスは丁度いいですね。
中国スマホだと左右に大きく縦に小さいものが多くて撮影に苦戦することがありますが、やはりユーザーデータを持つGoogleと言ったところでしょう。
また、カタログ値では大きな差がある画素数ですが、AI補正の力でかなり差が縮まっています。
発色の粗さが気になりますが、明るさ・色合いは程よくまとまっています。
超広角カメラ
続いては広い画角で撮影できる超広角カメラを比較していきます。
ここも画素数のわり差は少ないね
視野は114°とどちらも同じとなっているはずなのですが、気持ちPixel6が狭くなっているように感じました。
ただ上下の広さは変わらないので、僕の撮影が下手だったのかもしれないです...。
ポートレートモード
Pixelシリーズの目玉機能、ポートレートモードはどちらも高い水準で良いです。
とはいうものの、使っているレンズが変わるわけではないので、発色の粗さと画角には違いがあるものの十分ですね。
夜景モード
Pixelと言えば、夜景が綺麗に撮影できる夜景モードです。
かなりの低照度環境で撮影を実施したのですが、どちらも高い水準で景色を写してくれました。
肉眼じゃ全然見えない場所
2つを比較していくと気になるのが、色合いですね。奥の街頭を目立たせる補正か、全体的に明るくする補正か...。
個人的にバランスの取れた補正ができているのがPixel6です。
奥の鉄塔が変に目立たず馴染んでいるので高評価なのと、Pixel6aの画角の狭さが屋外撮影になると少し気になりました。
とは言っても、かなり実用的で問題はありません。
消しゴムマジック
こちらはGoogleフォトに搭載されている、Pixelシリーズ限定の写真加工機能です。
Photoshopのように画像を加工して、写真に写りこんだ人やモノを加工で外す技術なのですが、精度はイマイチです。
あれから、特に進化はしてないね。
こちらがベースの写真です。
ここから電線柱を削除するために「消しゴムマジック」を使うと下の写真のようになります。
左の電線は上手く消せましたが、右側のぐちゃぐちゃ感がひどくなっています。
僕じゃなくて、AIの自動選択で消した
まだまだ成長途中感がありますね。
カモフラージュ
こちらもPixel限定の写真加工機能となっていて、カメレオンのように被写体を景色にカモフラージュさせる機能です。
まだ完璧に使いこなせていないのですが、やり方次第ではかなり面白い写真が撮れそうな気がしました。
言うて無くても困らないからなぁ...。
家を緑、畑の緑を土色にカモフラージュさせてもらいました。
緑色の補正が得意みたい
もちろん人間にも適応可能なので、かくれんぼができそうですね。やらんけど。
価格
端末性能に対してお得
Pixel6aの価格は、53,900円となっています。
携帯端末としてはごくごく一般的な価格帯
ただこれはあくまでも価格だけを見た場合の話で、
処理能力が高く、カメラも十分実用的、おサイフケータイなど日本向けの機能もしっかりと搭載した機種が54,000円だと見ると
コスパの高さにビックリします。
スマホに困ってるなら、Pixel6aを買っちゃいな!
と胸を張って言えるスマホだと僕は思います。
有力なセール情報はなし
現時点だと、ソフトバンクの店舗にてMNP(乗り換え)又は新規契約で安く入手できます。
ただオンラインでの購入を選択した場合、トータルで良いと感じる入手方法は見当たりませんでした。
その代わりGoogle Storeで端末を購入すると、5,000円以上の買い物を対象に15%OFFクーポンがついて来ます。
使うかなぁ...。
今年の秋にPixel watchとPixel7が登場するので、その時に使おうかと思います。
Pixel6aをオススメできる人
最後にいつも通り、Pixel6aの購入をオススメできる人について触れていきます。
情報が並べられていて、結局どうなの?となりがちな疑問をここで少しでも解消していきましょう。
Pixel6aの特徴
- Antutu 60万点超の処理能力(ハイエンド端末と同等)
- バッテリー持ちはとても優秀
- 大画面だけどコンパクト(6.1インチはiPhone12と同じ)
- リフレッシュレート60Hz
- 性能に対して価格は安い(54,000円)
- ポップなデザイン
オススメできる人
- SNSやネットサーフィンがサクサクできる性能
- 手に持ちやすいサイズ感と大画面を両立して欲しい
- 6万円以内で購入できる
Pixel6aはスマホにこだわりを持たないけど、性能に手を抜かず価格を抑えたいワガママな人に向いています。
僕やな
サブマシンにedge 30 Proを使用していましたが、リセールが下がらないうちに手放したいのでサブマシンはPixel6aに交換しました。
それぐらい良いスマホです。
僕のサブマシン基準は処理能力とそこそこのカメラなので、要件も十分満たせているのでOKです。
オススメできない人
- よりハイスペックのスマホが欲しい
- コンパクトよりも大画面
- 画面の滑らかさにこだわりたい
- 独特なデザインが苦手
Pixel6aをオススメできないのは、もっと上のステージにあるスマホを求めている場合です。
「もっと、ゲームをサクサク快適にしたい」「1眼にだって負けない写真が撮りたい」
と言った高性能をスマホに求めている方は、iPhone13Proや低価格ハイエンドのedge 30 Proも選択肢に入ります。
Pixel6aがミドル帯のベンチマーク
パワフルな処理能力、おサイフケータイ、デュアルSIMと言った付加価値、そこそこのカメラ性能
全てが詰まっているミドルスペックのスマホ
ミドル帯の中ではトータルバランスがとても良いスマホという印象を受け、多くの人にオススメできると判断してこのような評価にしました。
この端末を基準に今後はミドル帯のスマホを見ていこうと思います。